WCA(世界キューブ協会)大会規則 2010年度版
これは、「世界キューブ協会」が決めた大会のルールです。
日本の大会も、このルールを守って行います。
大会に参加する前に、このルールを読んで確認してください。
(第1条
は大会
を開
く人向
けのルールなので、カットします。)
第2条: 競技者
以下 の条件 をクリアすれば、誰 でも競技者 になれます。2a1)WCA (世界 キューブ協会 )が決 めた大会規則 (大会 のルール)に従 うこと。
2a2)競技前 に告知 された基準 をクリアしていること。
2a3)出場禁止 にされていないこと。(詳 しくは2kに書 いてあります)
2b)競技者 が18歳未満 の場合 は、必 ず保護者 の許可 をもらうこと。
2c)申込者 は、名前 、国籍 、生年月日 、性別 、連絡先 、参加種目 などを知 らせること。
※個人情報 は大会 のためだけに使 われます。
2e)競技者 は登録 する時 に身分証明書 (保険証 ・学生証 など)を見 せられるように用意 しておいてください。
2f)競技者 は大会 の会場 のルールに従 って、大会 の会場 ですべての人 に対 してルールやマナーを守 って行動 してください。
2g)競技者 は指定 された会場 の中 では静 かにしてください。
大声 でなければ会話 をすることはできますが、競技 エリアから離 れていてください。
2h)競技者 は服 を着 なければいけません。帽子 をかぶることもできます。しかし、他人 が嫌 な気持 ちになるような言葉 や絵 が描 かれた服 を着 てはいけません。
2i)競技中 、競技者 は音楽 プレイヤー、ボイスレコーダー、追加照明 などを使 ってはいけません。
(競技 の前後 に自分 でビデオ撮影 をすることはできますが、大会進行 の邪魔 にならないようにしてください)
2j)競技者 は各種目 の開始時刻 までに集 まってください。遅刻 するとメインジャッジにより失格 とされることがあります。
2k) 競技者 は以下 の理由 でWCA (世界 キューブ協会 )の代理人 により失格 とされることがあります。
2k1)登録時間内 に登録 をしなかった場合
2k2)競技中 に不正 なことをしたり、大会役員 に悪口 を言 ったり、嘘 をついた場合
2k3)会場内 で暴力 をふるったり、下品 なことをしたり、わざと他人 の物 や会場内 の物 を壊 したりした場合
2k4)他人 の邪魔 をしたり、わざと気 を散 らせるようなことをした場合
2k5)大会規則 を守 ることを拒否 した場合
2k6)競技者 が2k2,2k3,2k4,2k5のどれかにあてはまる 行為 でキュービストたちの信頼 を傷 つけてしまったら、一時的 に大会 に出場 することを禁止 されることがあります。
2l)失格 などの処分 はすぐに、または警告 の後 に発効 されます。
2m)競技者 は、失格 した場合 も大会参加費用 などのお金 を返 してもらうことはできません。
2n)何 かおかしいと思 ったことがあったら、競技者 はWCA (世界 キューブ協会 )代理人 に抗議 することができます。
2o)抗議 は大会中 、事件 が起 こって30分以内 、次 のラウンド開始前 にのみ可能 です。
2r)最終判断 は、WCA (世界 キューブ協会 )代理人 が決めます。競技者 はそれを了承 しなければいけません。了承 しないと、失格 になることがあります。
2s) 身体 に障害 のある競技者 は、ジャッジに介助 してもらうことができます。
2t) 大会前 に、すべての競技者 はWCA (世界 キューブ協会 )大会規則 をよく読 んで理解 しておいてください。
第3条 :パズル
3a)競技者 は、パズルを自分 で用意 しなければいけません。ただし、貸 す人 ・借 りる人 の競技 に影響 がない場合 のみ、他 の競技者 からパズルを借 りることができます。3b)パズルは 通常 のスクランブルができるよう、ほどほどに回 せる状態 でなければいけません。
3c)キューブパズルが 揃 っている時 に一面 が1色 になっていれば、色 の順番 は自由 です。(日本配色 や海外配色 など)
他 のパズルも、オリジナルパズルと同 じ動 き、配置 、完成状態 であれば、オリジナル以外 のパズルを使 うことも出来 ます。
3d) パズルには、 厚 みが1.5mm未満 のステッカー、またはタイルを貼 るか、塗装 をしてください。
手触 りが違 うものを使 うこともできますが、スクランブルが出来 るように色 がついていなくてはいけません。
回転 パズルのステッカー(シール)は、きれいで、ひとつの色 は同色 で、他 の色 とはっきりと区別 のつくものでなくてはいけません。
ステッカーが10%以上 はがれている場合 は、ステッカーを交換 してください。
3f)キューブ 型 でないパズル(ルービックマジックなど)は、標準的 に入手 できる厚 さでなければいけません。
3g)パズルは 内部 を削 ったり、シリコンスプレーなどを入 れることによって動 きをスムーズにすることができます。
3h)パズルの 基本的 なつくりや性質 を変 えるような加工 をしてはいけません。
(新しい動 きや普通 じゃない動 きができる・より多 くの色 やパーツが見 える・裏面 の色 が透 けて見 える・自動的 に動 く・完成状態 が増 えたり違 ったりするなど)
パズルの素材 が透明 ・半透明のものは大会 で使 うことはできません。
3i)競技者 がパズルの加工 をしたことによってパズルの性能 や成績 が悪 くなったとしても、競技 をやり直 すことはできません。
3j)パズルは 表面 がきれいで、パーツの大 きさや、傷 、その他 それぞれのパーツを区別 できるような違 いがあってはいけません。
3k)パズルは競技 で使 う前 に、ルールに違反 していないか、ジャッジに確認 してもらってください。
3l)どれが 自分 のパズルか分 かるように、オリジナルのロゴシールを貼 ることができます。
キューブパズルのロゴは1 つだけでなければいけません。
また、ルービックキューブとそれより大 きいキューブパズルのロゴの位置 はセンターパーツでなければいけません。
3l1)溝 が掘 ってあるなど、色 のついていないロゴではいけません。
3m)WCA( 世界 キューブ協会) の規則 を守 っていれば、どのブランドのステッカー、パズル(やその 部品 )も使 うことができます。
(第4条 はスクランブラ向 けのルールです。ジュニア向 け大会規則 ではカットします)
第5条 :パズルの欠損
5a)パズルの 欠損 とは、下 の例 のようにパズルのパーツが壊 れたり無 くなったりすることです。(例:パーツが外 れる(pop) 、ワイヤーが切 れる、キャップやステッカーが外 れるなど)
5b) パズルが 壊 れてしまったとき、競技者 はパズルを直 して競技 を続 けるか、途中 でやめるかを選 ぶことができます。
パーツが外 れてもパズルが回 せる状態 であれば、パズルを回 してからパーツをはめることもできます。
5b1) 競技者 がパズルを直 して続 けることを選 んだ場合 は、壊 れたり、外 れたパーツだけを直 すことができます。他 のパズルのパーツを動 かしたりして直 すと、その競技 が失格 になります。
5b2)パズルを 直 す時 、わざと、壊 れたり外 れたりする前 より簡単 な場所 に直 してはいけません。直 した場合 、その競技 が失格 になります。
5b3) 壊 れたり外 れたパーツを直 して競技 を続 けている途中 で、完成出来 ないパターンだと気 づいた時 、競技者 は、完成可能 となるように、4つまでのパーツをもう一度外 して組 み立 てることができます。
5b4) 目隠 し競技 では、揃 えている途中 にのみパズルを直 すことができます。
しかし、目隠 しをしたまま修復 しなければ、その競技 が失格 になります。
5b5) 回 すのに問題 のないパーツが外 れても(センターキャップなど)その他 の状態 が完成 と認 められれば、メインジャッジの判断 によってパズルは完成 していると判断 されます。
5c)パズルが 壊 れたり外 れたりしても、競技 をやり直 すことはできません。
第6条:賞金 ・賞品 ・表彰
6b)競技者 は賞金 ・賞品 ・表彰 を受 けるために、表彰 式に参加 してください。6c)賞金 ・賞品 ・表彰 を受 けた競技者 は、報道関係者 や、その他 のメディアの大会取材 に応 じてください。
第7条 :環境
7b)観客 は、競技者 から少 なくとも1.5m離 れていてください。7e)競技 エリアはたばこを吸 ってはいけません。また、大 きな声 や音 を出 さないでください。
7f)足競技 では、タイマーは直接 、床 に置 かなければいけません。
7g)競技者 は、立 った状態 か座 った状態 で試技 をしなくてはいけません。
7h)競技 エリアには待機場所 が用意 されています。
7h1) 競技順 で呼 び出 された競技者 (または競技 グループ)は、そのラウンドの全 ての競技 が終了 するまで待機場所 で待 っていてください。また、呼 ばれた競技者以外 は待機場所 に来 てはいけません。
7h2) 目隠 し競技 では、待機場所 で待 っている競技者 は、競技 している人 のパズルを見 てはいけません。
7h3) 待機場所 で待 っている競技者 は、進行中 のラウンドのスクランブル状態 について話 をしてはいけません。(青 クロスが簡単 だった、F2Lはこうだった、など)
(第8条 は、大会 を開催 する人向 けのルールなのでカットします)
第9条 :競技種目
9a) WCA (世界 キューブ協会 )は、以下 のパズルを競技種目 として認定 します。
・全てのルービックパズル
・面を回転 させて完成 させるパズル全部
9c)ルービックキューブ 3x3x3だけは、特別 に片手 、足 、最少手数 の競技 を行 うことができます。
9d)ルービックキューブ 3x3x3, 4x4x4, 5x5x5 だけは、 目隠 し競技 を行 うことができます。
9e)新 しく公式競技 になるものと、反対 に、公式競技 ではなくなるものは、毎年話 し合 いがされて決 められます。
9e1)認定 や取消 の決定 はキュービストたちの意見 を参考 にして、WCA (世界 キューブ協会 )が決定 します。
9e4)公式競技以外 の種目 の競技 が開催 されることもあります。ですが、結果 は非公式記録 と認定 されて、公式記録 とはなりません。
9f)各 ラウンドでの結果 は以下 のように計測 ・記録 されます。
9f1) 10分以下 の記録 とその平均 は100分 の1秒(xx:yy.zz) で計算 して、それ以下 は四捨五入します。
9f2) 10分 を越 える記録 とその平均 は、1 秒単位 で計測 ・計算 し10分 の1秒 で四捨五入します。
9f3) 回数 を計測 する場合 は、整数 (1,2,3…)で計測 ・計算 し10分 の1秒 で四捨五入します。
9f4) DNF (Did Not Finish の略 [未完成]) は失格 または未完成 の場合 に使 います。
9f5) DNS (Did Not Start の略 [棄権]) はラウンドで競技 を行 わなかった場合 に使 います。
9f7) Best of (ベストオブ)競技 ではDNF 、DNS はその競技者 の一番遅 いタイムとなります。
全 ての記録 がDNF またはDNS であった場合 は、その競技者 の一番速 いタイムはDNF となります。
9f8) Average of 5 (5回計測中3回 の平均 )競技 では、競技者 は5回 の競技 を行 います。
5回の競技 のうち、一番速 いタイムと一番遅 いタイム以外 の、残 り3回 の平均 を計算 します。
9f9) Average of 5 (5回計測中3回 の平均 )競技 では、DNF かDNS が1回 あった場合 、それが一番遅 いタイムとなります。
2回以上DNF または DNS があった場合 、平均 はDNF となります。
9f10)Mean of 3 (3回計測中 の全平均 )競技 では3回競技 を行 いその平均 を計算 します。
9f11) Mean of 3 (3回計測中 の全平均 )競技 では1回 でもDNF かDNS があった場合 は平均 はDNF となります。
9f12) Best of (ベストオブ)競技 では、各競技者 の一番速 いタイムを元 に、速 い順 に順位 を付 けます。
9f13) Average (平均 )競技 では、各競技者 の一番速 い平均 タイムを元 に、速 い順 に順位 を付 けます。
9f14) Average (平均 )競技 では、もし同 じ平均記録 の競技者 がいれば、それら競技者 のベストタイムで順位 を付 けます。
9f15) 各 ラウンドで、結果 が同 じ競技者 は同 じ順位 となります。
9f16) 複数目隠 し競技 では、完成 させた個数 から失敗 した個数 を引 いた結果 を元 に比 べます(多 い方 がよい)
計算結果 が0 以下 になった場合 はDNF となります。
2人以上 の競技者 が同 じ結果 であった場合 は、合計 タイムが速 い方 が上位 となります。
9h)WCA (世界 キューブ協会 )は、単発記録 と、平均記録 の世界 ランキングを作成 します。
9i) 公式大会 での結果 は、WCA (世界 キューブ協会 )の 大会規則 が完全 に守 られていれば、 世界 ランク表 に載 ります。
9i1) 地域別記録 は、国別/大陸別/世界記録 として整理 されます。
9i3) 大会規則 が変 わった場合 、地域別 の古 い記録 は、新 しい規則 の下 で記録 が更新 されるまでは、記録 として残 ります。
9j)競技種目 は1大会 では1回 だけ行 われます。
9k)競技種目 には、大会 の全 ての競技者 が参加 することができます。
(申し込 みの時 に、基準 タイムが設 けられていることもあります)
9l)全 ての競技者 は、競技各 ラウンドにおいて、同 じ時間帯に競技 を行 わなければいけません。
9s)競技者 は、決 められた時間内 にパズルが揃 わないと、競技中断 ・失格 となることがあります。
その後 も競技 を続 けられるかどうかは、メインジャッジが決 めます。
たとえば、popなどが原因 で直 すのに時間 がかかってしまって、次回以降 の競技は決 められた時間内 に終 わることができるかもしれない時 は、競技 を続 けられることもあります。
第10条 :完成状態 についての決 まり
10b)タイマーを 止 めた後 、パズルの動 きが止 まった状態 の時 に判断 します。10c)パズルの 向 きはどの方向 でも大丈夫です。
10d) パズルのパーツは、 全 て元 の場所 にしっかりと付 いていることが必要 です。第 5条 「パズルの欠損 」も参考 にしてください。
10e)全 ての面 が揃 っていて、パズルのズレが決 められた角度 までに収 まっているときパズルは完成 となります。
10e1)隣 り合 っている列 が10f)に規定 されている限界 を超 えた場合 は、完成 するのに1手 だけ必要 と判断 されます。
10e2)完成状態 にするまでに、1手 も回 さなくていいと考 えられる時 は、ペナルティはありません。
10e3)完成状態 にするまでに、1手必要 な場合 、+2秒 のペナルティが与 えられます。
10e4)2 手以上 が必要 な場合 、未完成(DNF)と 判断 されます。
10f)パズルのズレの 限界 は以下 の通 りです。
キューブ(立方体 )パズル:45度 まで
メガミンクス:36度 まで
ピラミンクス:60度 まで
スクエア1 :U面 とD面 は45度 まで、縦の回転 は90度 まで
10g)ルービックマジックや 同様 のパズルでは、パズルが平 らになっていなければいけません。平 らでない場合 でも、パズルの底側 の持 ち上 がりが45度以下 ならペナルティはありません。
10g1)ルービックマジックのタイルが 決 められた以上 に浮 いているが、他 は完成状態 であるとき、
浮いている部分 が2カ所 までなら+2秒 のペナルティとなります。その他 の場合 は未完成(DNF)とします。
10h)他 のパズルでは、パズルの完成状態 として一般 に知 られている状態 をそのパズルの完成状態 とし、前 に書 いた判定規則 が使 える時 はその判断基準 を使 います。
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ズレが45度以内なので、これはペナルティなしで、完成状態です。 | 隣あった2つの列のズレが45度を越えているため、完成していますが2秒ペナルティが与えられます。 | 2カ所が45度以上ズレているため、これは未完成です。DNFとなります。 |
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1カ所が45度以上ずれているため、完成してますが2秒ペナルティが与えられます。 | 全てのズレが45度以内なので、これはペナルティなしで、完成状態です。 | ズレが45度以内なので、これはペナルティなしで、完成状態です。 |
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2カ所が45度以上ズレているため、これは未完成です。DNFとなります。 | 全てのズレが45度以内なので、これはペナルティなしで、完成状態です。 | 1カ所が45度以上ずれているため、完成してますが2秒ペナルティが与えられます。 |
第 11条 インシデント(事故 や予想外の出来事 )
11a)インシデントとは11a1) 大会 スタッフ、または競技者 が不適切に競技 を進 めること
11a2) 妨害 や混乱 、施設 の不調(停電 や警報 など)
11a3) 器具 の不具合
11b)競技中 にインシデントが発生 した時 は、メインジャッジがその対処 をします。
11d) WCA (世界 キューブ協会 )大会規則 に書 いていない場合 は、メインジャッジが、WCA代理人 と相談 して、公平 なスポーツマンシップに基 づいて判断 します。
11e)インシデントが 発生 した時 、メインジャッジは、競技者 に対して、インシデント発生 時の競技 の代 わりに追加試技 を認 める事 ができます。
(第12条 回転記号は、スクランブラ向けの規則なのでカットします。)
A条(スピード競技について)
A1)タイムを 競 うイベントでは、以下 の決 まりが使 われています。A1a) 制限時間 は10分 です。事前 に知 らされていればそれ以下 や以上 の場合 もあります。
A1b) 制限時間 が10分以上 の場合 、スタックタイマーと一緒 にストップウォッチを使 います。10分 以内 に完成 すれば、スタックタイマーの結果 が記録 となります。
10分以上 で完成 した時 は、ストップウォッチの結果 が記録 となります。
A2)スクランブル
A2a) 競技者 はパズルを決 められた場所 に預 けて、競技開始 まで待機場所 で待 っていてください。
A2c) 競技者 はスクランブル中 、またはインスペクション前 にパズルを見 てはいけません。
A2d) ジャッジは、スクランブルがきちんと 行 われているか確認 してください。おかしい場合 はスクランブラに聞 いてください。
A2e) ジャッジは、パズルをスタックマットの 上 に置 いて、記録用紙 などで隠 してください。
A3)インスペクション
A3a) 開始前 、競技者 はパズルを視察( インスペクション)する 事 ができます。
A3a1) 競技者 は、インスペクション開始 から15秒 以内 に試技 を開始 しなければいけません。
A3b) ジャッジはタイマーとストップウォッチをリセットしてください。
A3d1)パズルはスタックマットの 上 に戻 してください。スタックタイマーの上 に置 いてはいけません。
A3b2)ジャッジと競技者 の間 で、インスペクションを始 める準備 が出来 たと思 われる時 、すぐにジャッジは競技者 に合図 してください。
インスペクションは遅 くとも1分 以内 に開始 しなければいけません。
A3b3) 競技者 がインスペクション開始 をしてもいいという合図 をしたら、1秒後 にジャッジはパズルの覆 いをはずすと同時 に、ストップウォッチで計測 を開始 してください。
A3c) インスペクションの 間 、競技者 はパズルを手 に取 ることができますが、回 すことはできません。
インスペクション中 にパズルを回 してしまった場合 、競技 が失格 になります。
A3c2) もしパズルがずれている 場合 は、競技者 はそれを整える事 が出来 ます。(キューブに関 しては45度 を超 えない範囲 で)
A3c3) スタート 時 に前回 の記録 がリセットされていない場合 など、パズルを回 す前 なら競技者 は試技 スタート前 にタイマーをリセットできます。
A3d) インスペクション 後 、競技者 はパズルをスタックマット上 に戻 してください。その場所 と向 きは
競技者 の自由 です。
パズルをスタックタイマーの上 に戻 してはいけません。スタックマットの上 に置 いてください。
A3d2) インスペクション 時間 が8秒 に達 したら、ジャッジは「8秒(経過) 」と言 います。
A3d3) インスペクション 時間 が12秒 に達 したら、ジャッジは「Go 」と言 います。
12秒 より前 に競技者 が競技 を始 めた時 は、「Go 」と言 わなくていいです。
A4)試技 の開始
A4b) 競技者 は手 のひらを下 にして、指 でセンサーを触 れるように両手 を置 いてください。
指 でセンサーを触 れるのは、パズルに触 らないようにするためです。
指以外 のところでセンサーを触 れてスタートした場合 などは、+2秒 のペナルティです。
スタックマットタイマーについて、スピードスタックスジャパンのサイトを 見 てください。
A4b1) 競技者 は競技開始 まで、パズルに触 ってはいけません。触 ってしまったら+2秒 のペナルティです。
A4d) 競技者 は、タイマーの緑 のランプが点灯 したのを確認 したら、タイマーから手 を離 して、タイマーをスタートさせて、試技 を始 めてください。
A4d1) 競技者 は、インスペクションの開始 から15秒 以内 に試技 を始 めなければいけません。
制限時間内 であれば自分 のタイミングでスタートすることができます。
インスペクション後 、スタート前 にパズルが再 び隠 されることはありません。
15秒 を越 してしまったら、+2秒 のペナルティです。
17秒 を越 してしまったら、その競技 が失格 になります。
A4e) ペナルティは、 開始時 、終了時 、完成 の状態 で、最大 +6秒 までです。
A5)試技中
A5a) インスペクション~ 試技 の間 、競技者 はジャッジ以外 の誰 とも会話 をしてはいけません。そうした場合 、その競技 が失格 になります。
A5b) インスペクション~ 試技 の間 、競技者 は誰 かの助 けを借 りたり、道具 やテーブルの表面 を使 ってはいけません。そうした場合 、その競技 が失格 になります。
A6)試技 の終了
A6a) 競技者 はパズルをマット上 に戻 してから手 のひらを下 にしてタイマーを止 めて、競技 を終了 してください。

「チョップ止 め」などでタイマーを止 めてしまったり、

パズルに触 ったままタイマーを止 めてしまった場合 は、+2秒 のペナルティです。

A6b) タイマーを 確実 に止 めることは競技者 の責任 です。
A6b1)タイマーが 0.05秒以下 で止 まってしまった場合 、競技 をやり直 すことができます。
A6b2)タイマーが 0.06秒以下 で止 まってしまった場合 、競技者 の不正 とみなされてその競技 が失格 になります。
A6e) 競技者 がタイマーを止 めた後 は、競技者 はジャッジによる確認 が終 わるまで、パズルに触 ったりパズルを回 したりすることはできません。そうした場合 、その競技 が失格 になります。
A6f) 競技者 はジャッジがタイムを記録用紙 に書 き写 すまでタイマーをリセットしてはいけません。ジャッジの判断 にもよりますが、その競技 が失格 になることがあります。
A6g) ジャッジは、パズルの 完成状態 を確認 する時 にパズルに触 ってはいけません。
A6h) ジャッジと 競技者間で、完成状態 の同意 が無 い場合 (ペナルティかどうか微妙 な場合 など)
合意 するまでパズルに触 ってはいけません。必要 があれば、メインジャッジを呼 んでください。
A7)記録 の管理
A7a) ジャッジは、パズルが 揃 っていると判断 したら、「OK 」と言 ってください。
A7b) ジャッジは、 結果 を記録用紙 に記入 し、サインをしてください。
A7b1) ペナルティの 場合 、ジャッジは結果 を記録用紙 に記入 し、その横にペナルティについて書 いてください。(例 えば: 17.65 で+2秒 ペナルティの場合 、と書 いてください)
A7c) タイムが 記入 されたらすぐに、競技者 はその記録 をチェックして、サインしなければいけません。
A7f) ラウンドの 終了後 、ジャッジは記録用紙 を入力係 にすぐ渡 してください。
B条:目隠し競技
B1)基本的 な流 れはA 条( スピード競技 について)と同 じです。目隠 し競技 への追加規則 は以下 の通 りです。
B1a) インスペクションタイムはありません。
B1b1)競技者 は、自分 で目隠 しを用意 してください。
B1b2)目隠 しは、競技前 にWCA (世界 キューブ協会 )代理人 によってチェックされます。
B1c)競技者 はインナーパーツに触 ってはいけません。触 った場合 、その競技 が失格 になります。
B1d)手触 りが均一 なステッカーかタイルを使用 してください。手触 りの異 なるものは使 うことができません。
B2)試技 の開始
B2a) ジャッジはタイマーとストップウォッチをリセットしてください。
B2d) 競技者 は、タイマーから手 を離 し、タイマーをスタートさせ、試技 を始 めてください。
B2d1) 競技者 はタイマーをスタートさせた後 、自分 でパズルのカバーを外 してください。
B2e) ストップウォッチを 追加使用 する場合 、ジャッジは、試技 を開始 したらすぐにストップ
ウォッチをスタートさせてください。
B3)記憶
B3a) 記憶中 、試技中 、競技者 はパズルを手 に取 ることが出来 ます。
記憶 してから競技 に入る前 、パズルを机 に置 く必要 はありません。
B3b) 競技者 はメモを取 ることはできません。メモを取 ると、競技 が失格 になります。
B4)試技中
B4a) 記憶後 、競技者 は目隠 しをしてください。
B4b) 競技者 は完全 に目隠 しをするまで、パズルを回 してはいけません。
B4c) パズルが 見 えないように、日本 の大会 では目隠 し台 が用意 されています。
ジャッジが、競技者 とパズルの間 に紙 をはさむこともあります。その 場合 、体 の動 きの邪魔 にならないようにしてください。
B4d) 競技者 は、パズルを解 いている途中 で状態 を見 て確認 することは出来 ません。途中 で見 てしまうと競技 が失格 になります。
B4e) 競技者 は最初 の1手 を回 す前 なら目隠 しを取 って着 け直 すことが出来 ます。
B5)試技 の終了
B5a) スタックタイマー 使用時 、競技者 は終了後 、パズルを置 いて、タイマーを止 めてください。
B5b) ストップウォッチを 使用 の場合 、競技者 は完成 させたらパズルを机 の上 に戻 し、揃 ったことを言 ってください。ジャッジはそれを確認 してタイマーを止 めてください。
B5c) 競技者 は、タイマーを止 める前 に目隠 しを取 ることが出来 ます。しかし、目隠 しを取 った
後 は、パズルを回 してはいけません。
C条:片手競技
C1)基本的な流 れはA 条(スピード競技 について)と同 じです。片手競技 への追加規則 は以下 の通 りです。
C1a) 競技者 は、インスペクションを両手 で行 うことが出来 ますが、ソルビング中 は、片手 しか使用 できません。両手 を使 うと競技 が失格 になります。
C1b) 身体 の他 の部分 、テーブル以外 のものなどがパズルに触 れてはいけません。触 れた場合、競技 が失格 になります。
C1b2) パズルの pop などが発生 したとき、競技者 は修復 するかどうか決 めてください。修復 するときは片手 で行 わなくてはいけません。テーブル表面 だけは使 うことができます。両手 を使 って直 したりすると競技 が失格 になります。
C1c) 試技中 、競技者 が一度 パズルに手 で触 れたら、もう一方 の手 でパズルに触 れてはいけません。触 れた場合 、競技 が失格 になります。
D条 :足競技
D1) 基本的 な流 れはA 条( スピード競技 について)と同 じです。足競技 への追加規則 は以下 の通 りです。
足競技 に出場 する人 は、タイマーとマットを持参 してください。
持 っていない人 は、大会 の運営者に相談 してください。
D1a) 競技者 はイスに座 っても、床 に座 っても、立 って競技 をしてもいいです。
D1b) インスペクション 中 、およびソルビング中 、競技者 は両足 と床 だけを使用 できます。それ以外 を使 うと競技 が失格 になります。
靴下 を履 いても、はだしで競技 をしても、どちらでも大丈夫です。
D1c) 身体 の他 の部分 、他 のものがパズルに触 れてしまうと、その競技 が失格 になります。
D3)試技 の開始
D3a) 競技者 は足 をタイマーセンサーの上 に置 いてください。
D3b) 競技者 は、センサーから足 を離 して試技 を開始 してください。
D4)試技 の終了
D4a) 競技者 はタイマーを足 で止 めなくてはいけません。
E条:最少手数競技
E1) 基本的 な流 れはA 条( スピード競技 について)と同 じです。最少手数競技 への追加規則 は以下 の通 りです。
手数は、回転 と持 ち替 えを含 めて最大 で80手 までです。
E2)最少手数競技 の競技手順 :
E2a) ジャッジが、スクランブル 手順 の回転記号 と、スクランブル状態 のキューブの展開図が印刷 された紙 を全競技者 に渡 します。
ジャッジがストップウォッチをスタートさせて、「Go」と言 います。
E2b) 競技者 の持 ち時間 は60分 で、最少手数解法 を導 き出 してください。
E2b1) ジャッジは、 30分経過時 、50分経過時 、55分経過時 、59分経過時 に、残 り時間 を知 らせなければいけません。また、60分経過時 には「Stop 」と言 います。
E2c) 60分終了時 、競技者 はその解法 を回転記号 で紙 に書 いて、ジャッジに見 せなければいけません。
E2d) 手数 の計測方法 は、ハーフターン 法 (スライスを使 わない方法 )を使 います。スライスムーブは2手 と数 えます。
E2e) 競技者 の解法 は、スクランブル手順 と同 じではいけません。同 じの場合 、競技 が失格 になります。
E2f) 競技者 は解法 をはっきり説明 できるようにしなければいけません。
E3) 競技者 は以下 の道具 を使 えます。
紙 、ペン(これらはジャッジから配 られます)、
3つのキューブ (競技者 が用意 してください)、ステッカー(枚数無制限 、競技者 が持 ってきてください)
E3a) 他 の物 を使用 すると、競技 が失格 になります。
F条:クロック
F1) 基本的 な流 れはA 条( スピード競技 について)と同 じです。クロック競技 への追加規則 は以下 の通 りです。
F2)スクランブル
F2a) スクランブル 後 、ジャッジは、パズルをスタックマット上 に立 てて置 いてください。
F3)インスペクション
F3a) インスペクション 後 、競技者 は、パズルをスタックマット上 に立 てて置 いてください。
G条:ルービックマジックと、同様のパズル
G1) 基本的 な流 れはA 条( スピード競技 について)と同 じです。マジック競技 への追加規則 は以下 の通 りです。
G1a)競技 と競技 の間 に、スタックタイマーを使 って練習 してはいけません。
G2)スクランブル
G2a) パズルはスクランブルしません。
G2b) パズルは 覆 い隠 されません。
G3)インスペクション
G3a) インスペクションはありません。
G4)試技 の開始
G4a) パズルは 完全 に平 らにして机 の上 に置 かれなければいけません。向 きはどちらでもよいです。
H条:複数目隠し競技
H1) 基本的 な流 れはA 条( スピード競技 について)と同 じです。複数目隠 し競技 への追加規則 は以下 の通 りです。
H1a) 競技者 は種目 の開始 までに何個 のパズル(2個以上) に挑戦 するか宣言 してください。
H1a1) 競技者 は、種目 の始 まった後 に個数 の変更 をすることは出来 ません。
H1a2) 競技者毎 の宣言 された個数 は種目 の開始 まで公開 されません。
H1b) 記憶 と試技 の時間 は、1個 あたり10分 でストップウォッチで計測 されます。
例 えば、3つなら30分 が制限時間 です。
H1b1) 制限時間 に達 した場合 、試技 は中断 され、完成 した数と未完成 の数を計測 します。
H1c) 制限時間 は最長60分 です。
(Z条 は大会を開く人向 けのルールなので、カットします。)